理念と展望

目指すもの

 ⇒持続可能な自然との関わり方、生き方の実現

持続可能な自然との関わり方、生き方の実現・・・それはすなわち、持続可能な暮らしを追求する人達のコミュニティづくりでもあります。
ロシアの人の約8割がダーチャを所有し、週末菜園生活を実践しています。 そこでは普通に農薬も化学肥料も使わない農耕が行われ、自分たちの手で色んな物を作り出し、家族との絆もそこで培われます。そしてソ連崩壊の非常時に飢えることなく過ごせたのもまさにダーチャがあったからなのですが、そのダーチャはコミュニティ形成の上で発展し、維持されています。
そんなダーチャとその仕組こそ今の日本に必要なものではないでしょうか?

日本では、ほとんどの人が都会で生計を立て、都会に生活の基盤を持つ中、おいそれと家族全員で田舎に移り住むことは到底できません。それよりもロシアの人の8割が実践できているダーチャライフの方が、よほど現実的に多くの人達に安心・安全な食料調達の機会を与え、なおかつ自然と触れ合う中から心の健康と身体の健康を取り戻させる機会となり得ます。
寿命25年の都会のマンションに何千万円も投資して夫婦共働きでそのローン返済を背負い、預け教育で子育てにも悪い影響を与えるよりは、田舎にあふれる放棄地や売地や空き家にほんの少し投資する方がよほど賢いと思います。
子育てにも素晴らしい場が得られます。安心安全な食べ物も得られ、持続可能な暮らしのための足がかりができます。毎週移動のための費用はかかりますが、マンションのローンに比べれば安いものです。その上、いざという時の避難場所にもなるわけです。
また、今の独身の若い人達にとってももう都会は魅力的な場所でも安全な場所でもなくなっているはずです。

そんな意味から、我々は定住・移住による田舎暮らしよりもずっとハードルの低いダーチャライフ・・・週末菜園生活・・・を普及させていきたいと考えています。
ただ、それを個人でやろうとしても、そこにはさらにいろんなハードルが待ち構えています。
・・・例えば「留守中の家や田畑の管理がむずかしい」、「農業の経験がない」、「畑ならできるけど田んぼとなるとむずかしい」、「地元の人とのつながりが持ちにくい」、「農業だけでなくいろんなことを学ぶ必要がある」、「個人だけだとコストがかかる」などなど・・・
そうしたことをサポートしてくれるものがコミュニティであり、ダーチャサポートはそのコミュニティづくりも直接、間接にお手伝いしていきます。

もちろん移住できる人はすればいいわけです。でもできない人の方がずっと多いならまずはダーチャから・・・。それが裾野を広げてくれて、その中から定住に移行する人達もきっと大勢出てくるでしょう。
そして大勢の人達が田舎での生活を展開しはじめ、自然と共生する生活を送るようになれば、その先にこそ里地・里山の復活がおのずと実現されるはずです。

ダーチャサポートの役割

◎ダーチャコミュニティ形成の候補地紹介
◎ダーチャライフ希望者のサポート
◎実効のある環境整備手法の紹介
◎農業をはじめとする暮らし全般のサポート
◎コミュニテイづくりのサポート

全国にダーチャ村を作り、意欲的な取り組みをされている方々がいらっしゃいます。千葉の高田さんや、山梨の五風十雨農場の向山さん、そして福島の田口茂さんなどです。そのほか岡山や、広島や、栃木や、静岡など、ダーチャコミュニティをつくるための動きが各地で始まっています。
また、「ダーチャ」という言葉は使わなくても、いわゆる「2地域居住生活」を目指している人達や自給自足のコミュニティを作ろうとしている人達も大勢いらっしゃいます。
今後、こうした各地の点と点をつないでいき、情報交換や交流の場作りなどの役割も果たしていきたいと考えています。

NPOダーチャサポート理事長   高草 俊和